ご本尊
ご真言 不空羂索観世音菩薩
おん はんどまだら あぼきゃじゃやでい そろそろ そわか
宗派 高野山真言宗
鎌倉時代初期、古(いにしえ)の寺地 妙音寺原((現在地より北へ二キロの台地)に
存在したといわれる。その後、中興の祖、賢栄法印により440年ほど前(天正年間、1580年代)に現在の地に移し、建立された。
戦国大名の一人である小田原北条氏5代の雨乞いの祈願所として庇護を受けていた。
その後、江戸時代に入り、長期にわたる無住職時代や明治時代の廃仏毀釈令、戦後の二町歩にも及ぶ農地解放等各時代に於いて、衰退をしたが、大師信仰を求める地域信者や檀信徒の献身的な努力により伽藍や境内の維持がなされてきた。
本尊は不空羂索観世音菩薩(丑午年4月18日より1ヶ月間開帳)で江戸初期のものとされている。又、諸仏には弘法大師、末那板不動明王(秘仏、12年に一度、酉年4月28日より1ヶ月間開帳)薬師三尊、白寿観音、迦陵頻伽、地蔵尊、鶴園福禄寿、(三浦七福神の一つ)が祀られている。
花山曼荼羅とは
◆花と石仏によって構成する妙音寺裏山一帯を「花山曼荼羅(かざんまんだら)」といいます。浄土の世界を現世に表現した、まさに「花浄土」であり、アジサイ、桜、梅、ツツジ、ハス、スイセン、秋の七草など、延べ50種3200本の花木によって彩られています。
また、山内には大日如来を中心に、延べ100種216尊の石仏も奉安されています。緑に包まれたなかで四季折々の風情を感じることができます。